自動航行

自動航行

🔳 ドローンの自動航行とは 

散布用ドローンをはじめとしたスマート農機や土木・建築測量機器などでは、センチメートル級の位置制御技術を用いることで、あらかじめ設計・計画されたルートに従って自動的に移動し適量散布する自動航行が可能な機器が導入されています。離陸から散布開始・終了、着陸まで人が操作することなく正確に自動的に飛行と散布が完了します。

🔳 メリット

センチメートル単位の位置制御で、正確で均一な農薬・肥料散布が可能です。作物の生育状態が均等になり、収量増加が見込めます。

異常時・緊急時を除きすべて自動制御されるため、オペレータの技量に左右されない散布が実施できます。但し緊急時の危険回避操作などオペレータに一定の技量は必要で、また補助者の設置、目視による飛行管理も必須です。

🔳 デメリット

自動航行に対応したドローン、コントローラ、ソフトウェア等を導入する必要があります。弊社で提供する散布作業には基本的に自動航行を用いますが、農家様ですでに自動航行可能なドローンを導入済みでその他の環境が未導入の場合、条件が適合すれば、事前の測量も含めた自動航行支援も受けたわまります。

🔳 自動航行の方法

ドローンの自動航行では、主にGNSS(Global Navigation Satellite System:全地球航法衛星システム)による位置の測定(緯度・経度・標高)が用いられます。

GNSSによる自位置測定では、人工衛星自身の位置誤差や衛星からの電波の伝搬状況などにより数十センチから数メートル近い誤差を含んでいることがあり、正確な自動航行はできません。農薬散布でも、数十センチ外れると、農薬の散布状態が変わったり、隣の圃場・敷地に農薬が飛散してしまうかもしれません。このため、より高精度の測量を行うための方法が開発・利用されています。

散布用ドローンのほか、田植機など高い位置制御が必要とされるスマート農機にGNSSを用いた自動航行が導入され始めており、今後広く普及していくものと思われます。

GNSSを用いた位置測量について詳しくは高精度位置測位をご覧ください。

🔳 自動航行支援

自動航行は単に自動的に運行と散布を行ってくれるだけではなく、ドローンを用いない散布や手動ドローン航行に比べてはるかに高精度で確実な農薬散布が可能になります。基準局からのデータとRTK-GNSS対応のドローンがあれば、センチメートル級の高精度の自動航行が可能になりますが、事前に圃場の空撮や測量を行い、自動航行ルートを作成する必要があります。

つまり、事前の測量を行う手段も必要になります。散布用とは別の測量用のRTK対応ドローンを用いれば、圃場空撮マップをもとに自動航行ルートを容易に作成できます。また、散布用ドローンのコントローラがRTKに対応している場合、このコントローラで圃場の周囲を測定することで、自動航行ルートが作成できます。なお散布用ドローン自体もRTKに対応している必要があります。

自動航行ルートのための測量データは、一度取得すれば同一圃場では何度でも使用でき、ルートの変更もできます、

お客様がRTK対応のドローンをお持ちで、測量用のドローンやRTK対応コントローラをお持ちでない場合、弊社機器を使用して自動航行環境をご提供いたします。もちろんRTK情報の収集方法についても支援いたします。


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