農薬・肥料のドローン散布

農薬・肥料のドローン散布

🔳 散布用ドローン

産業用ドローン、特に農業用の散布ドローンは、10~30㎏もの液剤、粒剤を搭載するために大型で強力なモーター、プロペラ、大容量バッテリーを搭載しています。

1回の飛行でなるべく広い面積に散布できるよう、液剤の場合はドローン散布用に高い希釈率が設定されています。使用する農薬により異なりますが、1ヘクタール当たり10~20分程度で散布が完了し、広い圃場に対し短時間で散布作業が可能です。

一方で、ドローンの非常に高い操縦性や位置制御により、山間の狭い圃場や棚田などにも対応し、樹木や電線などに対する安全性が確保できます。

🔳 農薬のドローン散布対応

ドローンで散布できる殺虫剤、殺菌剤、除草剤などの農薬は、農水省により作物毎に規定されています。農林水産省のホームページで公開している「農薬登録情報提供システム」においても、ドローンに適した農薬を検索できます。

散布代行をご利用いただく場合は、使用予定の農薬がドローン散布に対応しているか、事前に確認させていただきます。

液剤散布の他、粒剤についても、粒剤散布用タンクと散布機を用いてドローン散布ができます。

🔳 有機栽培への対応

石西地域を含めて、島根県には有機栽培に取り組まれている地域が多くあります。

農薬散布に使用した機材は有機栽培地では流用ができないため現在は散布代行ができませんが、ご要望が多い場合は専用のドローンや散布機を用いた肥料撒布代行を今後採用予定です。

一方で特に有機栽培では生育状況や病虫害の発生状況が収量に大きくかかわりますので、空撮・測量用ドローンを使用した生育調査・圃場撮影のご利用を検討いただければと思います。

🔳 ドローン散布のメリット

ドローン散布は、動噴等を用いた手動の散布に比べて圧倒的に短時間で作業が完了できます。

またドローンの高い操作性・制御性を生かした自動航行により高精度の散布が可能で、均一な生育による収量増加が見込めます。また隣接圃場へのドリフト(誤散布)を防ぎます。

弊社では作物の定期的な生育調査を承っております。この生育データや農家様のご判断により、圃場内の生育むらに対して農薬や肥料の自動的な散布量調整ができます。

🔳 ドローン散布のデメリット

農機として新たにドローン機材の導入や操作資格取得(民間資格と国家資格いずれも可能です)、が必要です。農薬散布は危険物投下という特別なドローン飛行に当たるため、法令に沿った事前の許可も必要です。

定期的な整備やバッテリーの交換など経費も掛かります。弊社では新規導入の難しい農家様、法人様に散布代行をご提供いたします。すでにご導入の場合でも、運用代行、自動航行支援などをご提供いたします。

ドローンは極めて高い操作性により短時間で精密な散布が可能ですが、強風に弱いデメリットがあります。風による農薬ドリフトの可能性と合わせて、散布の実行時には風速を注意深く観測し飛行判断する必要があります。弊社では朝夕の風が弱い時間帯での散布対応、薬害を考慮した日の出日の入り前後の散布、休日祝祭日対応も可能です。

ドローンには複数のセンサーが搭載されており、樹木や電柱など障害物への衝突を自動回避しますが、飛行体ですので衝突のリスクは残ります。事前の現地確認により、障害物の有無と位置を把握して飛行ルートを作成します。弊社で行っている自動航行では、事前に障害物を避ける散布ルート設計を行いますが、電線の直下、樹木・建築物の直近など、ドローン散布が難しい圃場もあります。

🔳 ドローンの飛行制限区域

ドローンの飛行は様々な法令・関係諸機関の規則により可否や制限が定められています。特に人口集中地区、空港周辺区域などは、散布用ドローンを含めてドローンの飛行について特別な制限、または飛行条件があります。益田市・浜田市・萩市などの中心部は人口集中地区、萩石見空港の進入路直下や滑走路から概ね3km圏内は空港周辺の飛行制限区域に指定されています。

制限区域内であっても、飛行高度や時間帯など条件を満たすことができれば、事前に関係機関と調整、届出、承認を得ることで散布のための飛行が可能です。該当する圃場をお持ちの農家様の場合、弊社で事前調整等の手配を承ります。

🔳 ドローン散布代行の提供イメージ

弊社では、農薬・散布代行のほか、生育調査や自動航行支援、畦畔除草など水稲、露地野菜、果樹など様々な圃場でのご負担を軽減するサービスをご提供します。

ドローン散布代行の提供イメージ


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